サボテンの育て方
セキチューHOWTOD.I.Y
No.89

サボテンの基本的な育て方

1
 土

サボテンは肥料で育てるのではなく、土で育てる──土に含まれている養分で育っていく――と言われているほどで、土は一番重要です。保水力があって排水性のいい土を選んでください。桐生砂、腐葉土、赤玉土、バーミキュライト、鹿沼土、パーライトなどを混合してつくると一番いい土ができます。これは普通の観葉植物の土などと一緒です。
<配合例>
根が丈夫で成長の早いサボテン――大型のウチワサボテン類や戸外でも育つ柱サボテン、球形類など。荒目の桐生砂を日光にさらして殺菌し、粉を落とした畑土を同量混ぜたものか、それに1〜2割ほど腐葉土を加えたものが最適です。

一般の花を咲かせる球形種
桐生砂6〜7、腐葉土3〜4、これに燻炭(モミガラを焼いて泥炭を取り除いたもの)を1割ぐらい加えた土がよく、さらにそれにカキガラを0.5割ほど加えてもいいでしょう。または赤玉土3〜4、桐生砂2〜3、腐葉土2〜3割という配合土もいいでしょう。

根が弱く、生長も遅いサボテン
あまり一般の店頭には並びません。家庭では栽培が難しいので、なれるまでは手を出さないほうがいいでしょう。

2
 肥料

サボテンは寿命が長いので、一般の植物のように1年単位で見ることはできません。ですから肥料はあまり与えないで、良質の土の中の養分で育てるようにしましょう。2、3年で次々に移植していくのがいい方法です。サボテンは土で育つというのはこのことで、肥料を与える場合も、移植のときに完熟した鶏糞や完全発酵の油粕などの有機質の遅効性のものを少量与えるぐらいでいいでしょう。ほとんどのサボテンは濃い肥料を嫌います。元肥を入れない場合は薄めにした液体肥料を与えることもありますが、この場合も草花用の濃度をさらに10倍ぐらいに薄めたものを使います。

3
 鉢

鉢もサボテンの生育に大きく影響しますので、鉢選びは慎重にしてください。直径と高さがほぼ同じぐらいの浅めの鉢で、朱泥鉢か駄温鉢が適当です。素焼き鉢は乾燥が早すぎ、さらに乾くときに気化熱で用土が温まらないので避けたほうがいいでしょう。逆に釉のかかった化粧鉢は乾くのが遅く、湿気が多すぎるという欠点があるので、これもあまり向いていません。 さらに鉢底の中央部が盛り上がっていて、周辺に水がたまるタイプの鉢も使わないほうがいいでしょう。底の鉢穴は大きい方が排水がうまくいきます。

 育て方

●サボテンの植え替え
暖かい場所にずっと置いておくのでしたら、一年中いつでも植え替えができます。タイミングとしては、鉢の中に根が張り出して、成長が鈍ってきたときや、用土の表面に青ゴケが出たり、水が長く土の上に止まるようになったときに、ひとまわり大きい鉢に植え替えてやります。(ちょっと小さいかなと思われるぐらいのほうが無難です)
<植え方>
(1)手で鉢をたたいて、手袋をつけた手ですっぽりと抜き取り、根にからまっている土を落とします。
(2)根をはさみで切り詰めます。(春は2〜3cm、秋は3〜4cmほど残します)
(3)鉢の底にアミを入れてから、鉢のかけらや小石を入れてから用土を少し入れます。
(4)用土の上に乾燥鶏糞を3号鉢で小豆大のものを4、5個入れ、その上に少し湿らせた用土を鉢の中ほどまで入れて、真ん中を少しし高く盛り上げます。
(5)サボテンを片手に持って根を四方に広げながら、盛り上げた土の上に置きます。
(6)用土をサボテンのまわりに入れていきます。割りばしで用土をつついて、サボテンを安定させてください。

 増やし方

●さし木
4〜8月頃に切り取ったものを用土に乗せておくだけで発根してきます。
<さし木の方法>
トゲが痛いので、できたら作業用のゴム手袋を準備してください。
(1)切り取る部分のトゲをあらかじめハサミかニッパで切り落としてから、胴を消毒したよく切れる刃物で切断します。
(2)切り口のまわりを斜めにそぎます。これは切り口を中高にして、切断面が乾燥して凹んでも、根の出る部分が平らに近い状態になるので、発根した後の管理を楽にするためです。
(3)苗をティシュで巻き(日焼けを防ぎます)、切り口を1週間ぐらい乾燥させてください(切り口だけを日光に当てます)。さらに湿度の少ない日陰で20日〜1ヵ月ぐらいゆっくりと乾燥させます。
(4)普通の培養土の上にそっと乗せて、根が出るまで日焼けを防ぐためにティッシュをかぶせておきます。
(5)空の鉢に乗せて、切り口の部分を暗くしておくだけで、発根する場合もあります。これはサボテン自身に養分があり、生き伸びようとするから自然に根が出てくるもので、切ってそのまま日陰に放置しておいても根が出ることもあるほどです。
(6)根が1〜2mmほど出てきたら、用土に植え付けて、たっぷりと水を与えてください。
※切った元のサボテン
サボテンは上部を切られると、横からたくさん子になる部分が出てきます。これは大きくなってからさし木にしてもいいでしょうし、そのままで群頭株に育てて鑑賞用にしてもいいでしょう。
 
<子のさし木>
簡単に親からはずれる子は、そのまますぐにさし木すれば新しい株ができ上がります。はずれにくいものは刃物で、親に傷をつけないように子を切り離してください。ゴム状の液がにじみ出てきた場合は、よく拭きとってからさし木してください。切り取った子の切り口は2、3日直射日光で乾燥させ、その後数日〜10数日ほど陰干ししてからさし木します。

 ウチワサボテンの増やし方

(1)表と裏にそれぞれ最低1本ずつトゲをつけた状態で何個かに切り分けます。 (2)用土にそれぞれ横たえておきます。

 柱サボテンの増やし方

(1)3〜4cmごとに輪切りします。
(2)一番上の部分は、胴切りと同じ方法でさし木にしますが、その他は上の部分を間違えないように乾燥させてからさし木用土の上に置きます。

 イボサボテンの増やし方

(1)大きめのイボを切り取ります。小さいと発根するまでに干からびてしまうものも少なくありません。
(2)乾燥させてからさし木用土に、倒れないように少し埋めてさし木します。
●つぎ木
つぎ木は成長の遅いものを旺盛な台木の力を借りて早く育てるためや、栽培が難しい種類の貴重な種を保存させたいとき、根が腐りはじめて枯れてきているものを助けたいときなどに行います。
・時期  4〜8月。雨が続くときはやめたほうが無難です。
・台木  柱状種(竜神木・三角柱・袖ヶ浦・黄大文字等)、エキノプシス(短毛丸・花盛丸等)がよく使われています。

 つぎ木の方法

(1)台木は成長点がなくなる部分より下を、切り口の周囲を斜めにそぎます。
(2)つぎ穂を水平に切り、穂の切り口も斜めにそぎます。
(3)台木の切断面をさらに水平に薄くそぎ、台木と穂を合わせ、離れないように糸をかけます。
(4)しばらくはそのままの状態で強い日光から避け、乾燥気味の場所に置いておきます。糸は1週間ぐらい経ってから、慎重に、トゲに引っかけたりしないようにはずしてください。糸を取り終えたら、しばらくはつぎ面に水がかからないようにして管理すれば大丈夫です。

 いろいろなつぎ木

<部分つぎ>
イボや稜といった球体の一部分を接ぐ方法です。
<逆さつぎ>
穂の根の部分を上にして接ぐ方法で、子を取るときに用います。
   
<宝剣つぎ>
杢キリンの硬い部分の先端を鉛筆のようにとがらせ、穂の株に切りこみを入れ、そこに突き刺し、穂がずれないようにピンで止めておきます。

 


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